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朝方の急な心臓の痛み
  • 症状(胸痛・動悸・息苦しさなど)

夜中から朝方にかけて急に心臓が痛くなります。念のため病院に行きましたが、ニトロペンをもらうだけで効き目はありますが、今でも症状が続いています。また、冷たい部屋や外に出ると急に痛みが出ます。

回答

記載の症状からは、安静時狭心症という病名が推測されます。かかりつけの先生も恐らく狭心症と診断され、ニトロペンを処方されたのだろうと考えます。狭心症は、心臓の病気で何らかのきっかけで胸が痛む、締め付けられる、圧迫されるという症状を感じます。
狭心症には大きく分けて2つのタイプがあります。

⑴運動(体を使うという意味)時におこる狭心症、これを労作性狭心症と呼びます。階段を登った際や走った時に自覚症状が出ますが、労作をやめると症状は5-10分で徐々に改善します。

⑵安静時や早朝の体を動かし始めた時、またはご質問のように睡眠時(ほぼ一定の時刻)に長くて20分くらい続く前述のような胸部症状を感じる狭心症で、これを安静時狭心症(睡眠中に起こるものの中には異型狭心症と呼ばれるものもあります)と呼びます。

狭心症の原因は、心臓の筋肉に栄養や酸素を送る動脈(冠状動脈)に動脈硬化が発生し、労作性狭心症では血管の中にプラークとよばれるコレステロールのかすがたまり部分的に流れが悪くなっているところに運動をすると、脈拍や血圧が上がり、心臓の筋肉の酸素が必要が増加するのに、十分な酸素が送れずに症状が出ます。
安静時狭心症では、血管に痙攣(けいれん)が起こり、極端な例では血管が部分的に閉塞してしまい血液が流れなくなって心臓の筋肉に酸素不足が起こって症状が出ます。
注意を要するのは、この両者が混在するときや、それぞれの症状の回数や痛みの程度が強くなって行くときです。このような状態を、不安定狭心症と呼び大変危険な状態です。
狭心症が疑われるときの検査
運動をしながらの心電図検査や専門施設の外来でできる冠動脈CT検査が必要です。これらの検査の結果で、薬物だけの治療で良いのか、風船治療などのカテーテル治療などが必要かを検討することになります。安静時の症状が年に数回程度であれば、ニトロペン頓用で良いと考えますが、心配であればかかりつけの先生にご相談されることをお勧めします。殊に、不安定狭心症になれば命にかかわることもありますので、症状が改善しないときは夜中であっても救急車を呼んでください。

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