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TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)とは?
  • カテーテル治療・手術

初めて御相談させていただきます。約10年前に大動脈弁狭窄症と診断された88歳の義母ですが、本年3月狭心症を発症しました。心不全も時々起こしますが、投薬にて、症状は落ち着いています。かかりつけ医は、突然死もありうるからといってTAVIという手術を勧めます。開胸しないといっても高齢でもあり、術死の危険性も心配ですし、なにより今まで元気だった義母が呆けてしまうのではないかと心配です。いつまでも元気で長生きをして頂きたい義母ですが、手術を受けさせたほうが良いかどうか教えてください。よろしくお願いいたします。

回答

ご質問ありがとうございました。
大動脈弁狭窄症という診断を受けられたのが10年前で、その当時は恐らく自覚症状もなかったと思われますが、この病気は加齢とともに徐々にですが、進行していく病気です。最近では狭心症や心不全に対して薬物で対応されていらっしゃるようですが、これには限界があり、これまでの経験や多くの報告では数年の余命になると言われています。従って大動脈弁を取り換えることが、最も適切な治療になります。開胸による大動脈弁置換術はおっしゃるように身体的負担が大きな手術になりますが、かかりつけの先生がお勧めになっていらっしゃるTAVI(TAVRと呼ぶこともありますが)は、太ももの付け根から人工弁が折りたたんである特殊なカテーテル(管の意味)を用いて硬く、狭くなった大動脈弁に人工弁を留置する治療のことです。この治療の際も当然麻酔下に行いますが、傷口が小さいことから大半の方が翌日には歩行することができるくらいの身体的な負担ですみます。治療後には御家族からご覧になったら、驚くほどお元気になられたお母様を見ることができると考えます。この治療を検討する際には、循環器内科、心臓外科、麻酔科などで構成されるハートチームで本当にTAVIが必要なのかを含めて検討いたします。そこで患者さんの状況にとって最も良いと考えられる治療法を相談することになると考えます。まずはお近くの専門病院に相談することをお勧めします。はやく御義母様がお元気になられることをお祈りいたします。

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